【館山の受験生へ】志望校選びは“感想”ではなく“数字”で決めよう

志望校を決めるときに意識してほしいこと
志望校を考えるとき、つい「行きたい大学」だけをリストに並べてしまいがちですよね。でも、実際の受験では同じレベルの大学だけを受けるのはかなりリスキーです。
大切なのが、レベルの“縦割り”と“横割り”という考え方です。
“縦割り”とは、第一志望(挑戦校)・実力相応校・安全校をバランスよく組み合わせること。「全部ダメだった…」とならないように、合格を確実に取れるラインも入れておくことが安心です。
一方で“横割り”とは、実力相応の大学を複数受けることです。野球で言えば、打率3割の選手も10回中3回打てば一流。受験もそれと同じで、打席(=受験)に立つ回数が増えれば、それだけ合格のチャンスも上がるのです。

「ここだけに賭ける!」という一本勝負はかっこいいようで、実は危険です。合格発表までの不安も大きくなりますし、複数受けておくことで“出題の傾向に慣れる”という効果もあります。いくつかの大学を受けることで、結果的に本命校の合格率も高まります。
過去問での見極めが重要
もうひとつ大切なのが、「過去問での見極め」です。
過去問でよくあるのが、「できた気がする」「手応えがあった」といった感想だけで判断してしまうケース。ですが、それはあくまで“自分の感想”にすぎません。
大事なのは、合格最低点を意識することです。「その得点で本当に受かるのか?」を数字で見て判断しなければいけません。過去問演習を重ねる中で、点数・配点・出題傾向を具体的に把握し、合格ラインを超えられるのかを冷静に分析しましょう。
ここを見誤ると、第一志望はもちろん、「実力相応」と思っていた大学が実は“挑戦レベル”だった、ということにもなりかねません。

そうなると、滑り止めのつもりだった大学も滑り止めではなくなり、最悪の場合、どこにも合格できず浪人……というリスクも。「感覚」ではなく「数値」で判断すること。これが、受験の勝負を分けるポイントです。
選び方の例
| 本命 | 慶応経済67(2/23)、早稲田商66(2/18)、慶応SFC66(2/16) |
| 実力相応校 | 早稲田人間科学64(2/15)、上智経営64(2/3)、上智経済63(2/4) |
| 滑り止め | 青学経済60(2/8) |
数字は偏差値と日程
- 2月1週目に上智の受験
- 2月2週目に早稲田人間科学
- 3週目にSFC、青学経済
- 4週目に慶応経済の受験。
古文を切り捨てて、現代文のみに絞った受験。
慶応経済は小論文はあるが、要約200字+自分の意見400字の現代文に近い小論。それほど重くない。
移動と日程を見越したスケジュール設計
地方から受験する場合、移動と日程の設計がすごく大事です。受験校を決めたら、まずは試験日・会場・移動時間を一覧にしてみましょう。「この日にどこで受けるのか」「どうやって移動するのか」が一目で分かるだけで、かなり安心できます。
東進では「合格サポートシステム」という機能があります。「出願締切日」「試験日」「合格発表日」「入学手続き締切日」を一覧にして見ることができますので、ご活用ください。保護者用POSからも確認できます。

連続で試験を入れすぎると、体力も集中力も持ちません。人によって個人差ありますが、個人的に3日連続は結構キツいです。たまに5日連続入れる人もいますが、NG。倒れます。
うまく組んでいるスケジュール例
- 2/3上智経営、2/4上智経済、2/8青学経済
- 2/15早稲田人間科学、2/16慶応SFC
- 2/18早稲田商、2/23慶応経済
大学受験は、日程が被っていることがとても多いです。
当然1日1つしか受験できません。
宿泊について
また、館山の受験生が気になるのは宿泊についてだと思います。
前泊は必ずしましょう。試験は早いところだと9時半から開始するので、8時半までには着いておきたいです。そうなると6時半くらいには出発していないといけないです。結構辛いですよね。なので、前泊はして余裕を持ちましょう。
また、試験と試験の間が1日であれば、その日も宿泊しましょう。交通費なども考えて無駄な費用と時間を削ぎます。
間が2日は迷いどころですが、宿泊先でダラダラする可能性もあります。一度帰り、次の日しっかり勉強し、その次の日に前泊することをお勧めします。
安房高出身のまおさんも、前泊は必ずしていたし、同級生も結構な割合で前泊していたとのこと。
いくら館山から東京の交通アクセスが良くなったとは言え、公共交通機関は何かと遅延したり予想外のトラブルが起きるもの。
その前提で動きましょう。
イメージとしては、ホテルのチェックインが15時だとすると、前日の昼頃館山を出発。
(東京を想定)
そこから、食料や飲み物を調達したら、あとはホテルの部屋でひたすら机に向かいます。
当たり前ですが、誰にも邪魔されません。
最後まで自分との戦いです。
宿泊先を予約するスケジュール感
志望校を最終確定する時期には、ホテルの予約も併せて行いましょう。
絶対に受ける本命の宿だけは決定し次第早めにとっておくことをお勧めします。
2月上旬に本命を受ける場合
第一志望~第三志望までは決めてホテルを取る(決定したらすぐ)
本命から徒歩圏内のホテルを取る!!
↓
1月上旬に見直して、キャンセルするか決める
↓
1月中旬に最終確定する。その際、残りのホテルを予約
※一般的なビジネスホテルであれば、1週間前くらいまでキャンセルは無料です。
ですので、あとから慌てることのないよう、早め早めを意識しましょう。
