【高校生必見】安房高校から東大・京大W合格。33年ぶりの快挙の裏側で感じたこと

安房高校から東京大学・京都大学にW合格というニュースがありました。33年ぶりの快挙とのことで、これは本当にすごい出来事です。地方は情報が広がりやすい分、地域全体が期待を寄せていたようにも感じますし、本人たちにかかっていたプレッシャーも相当なものだったのではないかと思います。
ただ、現場にいる立場として、このニュースを見ていて一つだけ強く感じたことがあります。
それは、その裏で「浪人を選ばざるを得ない生徒も多い」という現実です。
地方と都市部の違いは「能力」ではない
よく「地方は不利」と言われることがありますが、実際に指導している中で感じるのは、決して能力の差ではないということです。
大きな違いは、“どれだけ早く受験勉強が進んでいるか”という点にあります。
例えば、都市部に多い中高一貫校では、中学3年生の段階で高校内容に入るケースが一般的です。一方で、公立高校の場合は高校1年生からスタートします。この時点で、どうしても時間の差が生まれてしまいます。
「間に合わない受験」が起きている
大学受験は、期限のある勝負です。人生を通して叶えたい夢であれば別ですが、高校3年生から本気で取り組むとなると、実質1年もありません。
共通テストは1月、一般入試は2月に実施されますが、学校の授業は12月まで続きます。そうなると、
・習った内容を復習する時間が足りない
・過去問に取り組む時間が十分に確保できない
・演習量が不足したまま本番を迎える
といった状況が起こりやすくなります。
実際、今年は東進衛星予備校館山校の実績が良かったこともあり、浪人生からの問い合わせが増えています。話を聞いていると、夏の段階で既に厳しい未来が見えていたというケースも少なくありません。
この現実は、知っておくべきだと思う
学校側もこうした事情は理解しています。ただ、制度上すぐに変えられるものではないのも事実です。
だからこそ、高校生やその保護者の方に向けて、「今どういう構造になっているのか」を知っていただくことには意味があると考えています。
今回のW合格は確かに素晴らしい成果です。しかし、それを特別な出来事として終わらせるのではなく、「なぜそうなったのか」「その裏で何が起きているのか」まで含めて考えることが、これからの受験にとって重要だと思います。

