高校生が“将来”を考えるきっかけに――医師との対話から広がった夢と現実

「将来、何になりたい?」
高校生にとって、この問いは簡単なようでとても難しい。
東進衛星予備校館山校では、高校1・2年生が将来について深く考える機会として、亀田総合病院 亀田ファミリークリニック館山の医師3名をお招きし、座談会を実施しました。
将来の夢を“考え始める”ための第一歩
高校生の多くは、「将来をどう選ぶか」に悩みながらも、日々の部活やテストに追われて、なかなか“自分の人生”をじっくり考える時間を持てていません。
今回の座談会は、「医師になりたい人のため」ではなく、“将来に迷っている人”こそが対象です。
実際に、さまざまな進路の“寄り道”や“再挑戦”を経験してきた医師たちの話からは、職業選択のリアルや、将来に対する考え方のヒントが満載でした。
人生は一度きり。でも、道は一つじゃない。
座談会では、大学2年で進路を変え、医学部を再受験したエピソードが語られました。5%という合格率のなか、1年間すべてを勉強に注いで夢をつかんだ話は、多くの生徒の心を揺さぶりました。
また、医師3名のうち2名は、もともと心理学などの分野を学びながら途中で医療の道へと方向転換しています。
「高校生のうちに将来を決めなきゃ」というプレッシャーは実は幻想で、途中でやりたいことが変わってもいい。変えてもいい。
そのメッセージこそが、今の高校生に必要な言葉なのかもしれません。
将来の夢は、“今すぐ”決めなくていい。でも、“考えるきっかけ”は必要だ。
私たちはよく、「やりたいことがわからない」「夢なんてない」と言いがちです。
でも、それはまだ**「考えるきっかけ」に出会っていないだけ**なのかもしれません。
今回の座談会では、医師という職業を通して、「誰かの役に立つとはどういうことか」「社会の課題に関わるとはどういうことか」といった**“働く意味”の深い話**が飛び出しました。
志作文で、自分の未来を見つめ直す
座談会のあと、生徒たちは志作文に取り組みました。
話を聞く前と後では、書かれる言葉の温度も、視点も明らかに変化しています。
夢を「正解」に近づけるのではなく、「仮説」として一度描いてみること。
その試行錯誤のプロセスが、まさに今の高校生に必要な経験なのだと感じました。
まとめ:進路に悩むすべての高校生へ
「何者かになりたいけど、何者になればいいのかわからない」
そんなモヤモヤを抱える高校生にとって、今回の座談会は**“最初のきっかけ”**として大きな意味がありました。
医師という職業に限らず、人生の選択はいつでもやり直せる。
でも、“考えること”だけは、高校生の今しかできない。
だからこそ、これからもさまざまな職業の大人と出会う機会を大切にしていきたいと思います。
✨追記:座談会参加者が全国審査を突破!
今回の座談会に参加していた館山港中出身の鷹巣六(たかのす ろく)君が、なんと全国2,000名の中から50名に選ばれ、作文の一次審査を突破しました!
一次審査を通過した生徒たちは、このあと全国の精鋭とともにグループディスカッションを行い、志作文をさらに磨き上げていくとのこと。
その中で、最終的に上位30名に選ばれると、なんとMacBookがプレゼントされるという特典も!
仮に選ばれなかったとしても、参加者全員にiPadが贈られるという豪華な内容です。
もちろん本質は“賞品”ではなく、全国の意識の高い仲間と出会い、深い対話の中で自分の考えを再構築する経験そのものにありますが、やっぱり嬉しいですよね。
六君、おめでとう!
今後の活躍も楽しみにしています。

