高3の夏休みは1日15時間?受験の天王山にやるべきこと【館山の塾・予備校】

こんにちは、東進衛星予備校 館山校の坂本です。
高3の夏休みは「受験の天王山」と呼ばれます。実際、ここで何をやったかで9月からの伸び方が変わります。
この記事では、高3の夏休みに何時間、何をやるべきかを、館山校で実際に受験生へ伝えている内容そのままにまとめました。あわせて、毎年多くの受験生がはまる失敗も2つ紹介します。
高3の夏休み、勉強時間の目安は1日15時間
館山校では、受験生に「1日15時間」と伝えています。
驚く数字かもしれません。ただ、この15時間は「校舎に来て、勉強に向かうモードでいる時間」のことです。この中には昼ごはんも夜ごはんも含まれます。
実際に机に向かっている正味の時間は、12〜13時間くらいになると思います。
残りの9時間は、完全にオフです。睡眠は削りません。寝る時間を削って15時間を作るのは、やり方として間違っています。

ちなみに、下の学年の目安はこうです。学年が上がるにつれて、必要な時間は当然増えていきます。
- 高1の夏休み:1日2時間
- 高2の夏休み:1日4.5時間
- 高3の夏休み:1日15時間


なぜ「15時間」と言うのか
正直に言うと、15時間という数字そのものに意味はありません。
受験生にこの夏やってほしいのは、使える時間を全部勉強に使い切ってみることです。それを本気でやると、結果として15時間くらいになる、という順番です。
実際に昨年、千葉大合格した生徒は朝8時から夜11時まで毎日校舎で机に向かっている姿を見ていました。

自分の限界を知るための夏
1か月これを続けると、もうこれ以上は時間を増やせない、という状態になります。
そこまで来て、初めて分かることがあります。「量を最大にしても、まだ志望校には届かない」という現実です。
厳しいようですが、これがこの夏いちばんの収穫になります。
8割で止めると、何も分からないまま9月が来る
逆に、10時間くらいで止めている人は、成績が伸びなかったときにこう考えてしまいます。
「まだ本気を出していないだけだ」
これがいちばん危ない状態です。伸びない原因が勉強の量なのか、やり方なのか、そもそも計画なのか、何ひとつ判断できません。判断できないまま9月が来てしまいます。
量を出し切った人だけが、次の問いに進めます。「この勉強のやり方でいいのか」「志望校との差はあと何点で、それは埋まるのか」。
8月にここへ辿り着けば、9月から12月まで修正する時間があります。11月に気づいたのでは、もう間に合いません。だから夏なんです。

夏にやること① 過去問演習
では、その15時間で何をやるのか。ひとつ目が過去問演習です。
館山校では、この夏に二次試験の過去問5年分と、共通テストの過去問5年分に取り組みます。
過去問は、直前にやっても意味がありません
過去問というと、入試の直前に力試しとして解くもの、というイメージがあるかもしれません。実際、そのタイミングでやる受験生はとても多いです。
でも、それでは遅いんです。
過去問を解く目的は、点数を出すことではありません。志望校の出題傾向を知ることと、自分の弱点を見つけることです。
大事なのは、その後です。見つけた弱点を埋める時間が必要になります。
直前に解いて全然解けないことが分かっても、そこからもうタイムリミットです。埋める時間が残っていません。受験は、いつまでに何をやるかで決まります。
模試も同じです。解きっぱなしでは意味がなくて、その後にどう手を打つかが成績を分けます。

夏にやること② 弱点を埋める演習
過去問で弱点が分かったら、そこを集中的に潰します。
東進の共通テスト対策には「大問別演習」という仕組みがあります。科目の中の特定の分野だけを、狙い撃ちで演習できるものです。
過去に東進が実施してきた模試が問題としてストックされているので、演習量が桁違いです。たとえば数学で三角関数が苦手だと分かったら、三角関数の問題だけで60問積めます。指数・対数関数なら56問、微分法・積分法なら69問といった具合です。
「苦手な分野があるのは分かっているけれど、問題集の該当ページだけでは量が足りない」という状態を、そのまま解決できます。
あわせて、志望校の出題傾向に合わせた受講で、必要な力を補強していきます。

8月23日の共通テスト本番レベル模試に向けて
この夏の到達点になるのが、8月23日の共通テスト本番レベル模試です。
過去問演習と弱点補強を積み重ねて、ここにぶつけます。ゴールが決まっているほうが、日々の勉強にも締まりが出ます。

やりがちな失敗① 勉強時間が目的になってしまう
ここからは、毎年多くの受験生がはまる失敗を2つお話しします。
ひとつ目は、勉強時間そのものが目的になってしまうことです。
15時間と言っておいて矛盾するようですが、時間だけに目を向けると、点数を伸ばすことではなく「やること」自体が目的になってしまいます。
特におすすめできないのが、Studyplusのような勉強時間を記録して他人とシェアするタイプのアプリの使い方です。悪いとは言いませんが、勉強できていない人ほど時間を水増しする傾向があると感じます。
そんなに集中できていないのに、記録することが目的になって、自分はずっと勉強していると勘違いしてしまうんですね。
やりがちな失敗② 量だけにこだわってしまう
ふたつ目は、点数が伸び悩んだときに演習量だけを増やそうとすることです。
ここで一度考えてほしいことがあります。昨日やった問題は、完璧になっていますか。
エビングハウスの忘却曲線では、人は1時間で覚えたことの半分を忘れるとされています。それを思い出す作業が、自分の勉強に組み込まれているでしょうか。

新しい問題をどんどん解くほうが、進んでいる感じはします。でも、解けなかった問題を解けるようにしないと、点数は上がりません。
いま自分が何をするべきか。そのベクトルを「勉強をすること」ではなく「志望校に合格すること」に向けてください。
量だけこだわるのではなく、質にもこだわる。これが高3の夏休みに必要なことだと思います。
この夏を、やり切ってください
整理すると、高3の夏休みはこうなります。
- 1日15時間、使える時間を勉強に使い切る(睡眠は削らない)
- 過去問で志望校の傾向と自分の弱点を知る
- 見つけた弱点を、演習と受講で埋める
- 時間や量ではなく、質に目を向ける
8月31日の夜に「今年の夏はやり切った」と言えるなら、9月からの自分は変わっています。
校舎長 坂本今の勉強のやり方で間に合うのか不安な人は、一度相談に来てください。志望校までの差を数字で確認して、そこから何をするか一緒に決めましょう。

