【高1理系】理科選択は物理・化学・生物どれ?失敗しない選び方【館山の塾・予備校】

こんにちは、東進衛星予備校 館山校の坂本です。
前回は、文系の社会「日本史と世界史どっち?」の話を書きました。今回はその理系版です。
「理科選択、物理・化学・生物のどれにすればいいですか?」。この時期の高1の面談で、とてもよく聞かれる質問です。面談でいつも話している考え方をまとめました。

理科選択は、まず「1科目か2科目か」を決める
物理・化学・生物のどれにするかの前に、確認してほしいことがあります。受験で理科を何科目使うかです。
- 国公立大学・早慶・医学部を目指す人:基本的に理科が2科目必要です
- それ以外の人:理科は1科目で大丈夫です
物理・化学・生物のちがいは「化学が真ん中」
3つの科目は、こんな位置関係だと考えるとわかりやすいです。
- 生物:覚えることが多い「暗記」寄り
- 化学:暗記と計算のちょうど真ん中
- 物理:数学に近い「考える」寄り

そして、理系に進む多くの人にとって、化学はほぼ必須だと思ってください。2科目の人なら「化学+物理」か「化学+生物」が基本の組み合わせです。
物理は、3つの中でいちばん数学に近い科目です。そのぶん時間がかかり、難しいと感じる人も多いです。
伸び方がちがう:「努力相関型」と「努力蓄積型」
もうひとつ知っておいてほしいのが、点数の伸び方のちがいです。
東進では、科目をこの2つのタイプに分けて考えています。
- 努力相関型:生物、化学、社会、古文・漢文
- 努力蓄積型:英語、数学、現代文、物理

化学・生物は「努力相関型」
化学と生物は、がんばった分だけ点数に表れやすい科目です。特に生物は、やればやるだけ伸びます。
バスの中や休み時間など、すき間の時間にコツコツ覚えたことが、そのまま点になります。
物理は「努力蓄積型」
物理は少しちがいます。最初はやってもなかなか点になりません。問題演習を積み重ねて、ある時点からグッと解けるようになる科目です。
部活の練習に似ています。毎日練習しても、すぐには試合で勝てませんよね。でも続けていると、ある日急に体が動くようになる。物理はそんな科目です。
ただし、学校の物理の授業は進むのがゆっくりです。3年生になってから始めると、演習を積む時間が足りません。物理を選ぶなら、早めに始めることが大切です。
志望校の受験科目は、必ずチェックする
ここがいちばん大事なところです。
結論、迷ったら「物理」と「化学」を選ぼう。
ほとんどの大学では、物理・化学・生物から選べます。でも、「物理と化学のみ」という大学・学部も結構多いんです。特に工学部でよく見られます。
実際の例を見てみましょう。
| 大学・学部 | 試験で使える理科 |
|---|---|
| 千葉大学 工学部(前期・個別試験) | 物理と化学の2科目 (生物は選べない) |
| 東京理科大学 先進工学部 電子システム工学科・物理工学科(B方式) | 物理のみ |
| 東京理科大学 先進工学部 マテリアル創成工学科(B方式) | 物理か化学から1科目 (生物は選べない) |
| 東京理科大学 先進工学部 生命システム工学科(B方式) | 物理・化学・生物から1科目 |
| 富山大学 薬学部(前期・個別試験) | 物理と化学の2科目 (生物は選べない) |
| 東京理科大学 薬学部 薬学科・生命創薬科学科(B方式) | 化学のみ (物理・生物は選べない) |
工学部だけではありません。薬学部と聞くと、生物を使うイメージがありますよね。
でも、たとえば富山大学の薬学部(前期)は、個別試験の理科が物理と化学です。生物は使えません。東京理科大学の薬学部(B方式)も、理科は化学だけです。
「薬学部なのに生物が使えないの?」と驚く人も多いはずです。思い込みで決めず、必ず自分の目で確かめてください。
反対に、「生物でないとダメ」という学部は、あまり多くありません。千葉大学の理学部生物学科(前期)のように生物が必須のところもありますが、少数派です。
同じ大学の同じ学部でも、学科によって選べる科目がちがいます。東京理科大学のように、理科1科目で受けられる大学でも油断はできません。
たとえば「化学と生物」を選んだあとで、工学部に行きたくなったとします。そのときに「物理がないから受けられない」となってしまうと、とてももったいないですよね。
入試科目は年度によって変わることもあります。必ず最新の募集要項で確認してください。


結局どう選ぶ?理科選択の考え方
理科2科目の人(国公立・早慶・医学部)
まず化学を軸に置きます。そのうえで、もう1つを物理にするか生物にするかを決めます。
行きたい大学・学部がはっきりしていて、そこで生物が使えるなら、生物を選んで大丈夫です。
まだ迷っている人には、物理を選んでおくことをおすすめします。物理を指定する学部はたくさんありますが、生物でないとダメという学部は少ないからです。物理を選んでおけば、受けられる大学がぐっと広がります。
理科1科目の人
自分のタイプに合ったものを選べば大丈夫です。
ただし、さっきの東京理科大学のように、学科ごとに選べる科目が決まっている大学もあります。1科目の人も、受けたい大学の科目は一度見ておきましょう。
ちなみに:理科1科目で国公立の理系をねらう方法
ちなみに、少し邪道な選び方もあります。「どうしても理科1科目だけで、国公立の理系に行きたい」という人向けです。
さきほど「国公立は基本的に理科2科目」と書きましたが、例外もあります。たとえば筑波大学の生命環境学群 生物資源学類(前期)です。個別試験を「理科1科目+地理」で受けられます。共通テストの理科も1科目です。
実際に館山校の先輩にも、化学と物理が苦手で「生物と地理」で受験し、筑波大学に合格した人がいます。
理科が2科目必要だと思ってあきらめかけている人は、こういう道がないか探してみてください。ただし、こうした大学・学部は数が限られます。入試科目は年度によって変わるので、必ず最新の募集要項で確かめましょう。
出典:筑波大学「令和8年度(2026年度)個別学力検査等 学生募集要項(一般選抜)」
大学受験は、まじめに勉強するだけでなく「どう戦うか」の作戦も大事です。
よくある質問
- 物理・化学・生物の3科目とも勉強しておけば安心ですか?
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おすすめしません。理系は数学にも英語にも時間がかかります。3科目に手を広げると、どれも中途半端になりやすいです。使う科目に絞って、早めに仕上げましょう。
- 物理が苦手でも、理系に進めますか?
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進めます。化学と生物で受けられる大学・学部もたくさんあります。ただ、工学部など物理が必要な学部は選べなくなることがあるので、志望校の科目を先に確かめてください。
- 文系でも理科の勉強は必要ですか?
-
国公立を目指すなら、共通テストで「基礎」がつく理科を2つ使うことが多いです。文系なら「生物基礎」と「地学基礎」の組み合わせがお勧めです。
文理選択そのものに迷っている安房高生は、こちらの記事も参考にしてください。

校舎長 坂本理科選択でいちばん大事なのは、志望校の受験科目を先に見ること。「選んだあとで受けられなかった」を防げば、あとは自分に合う科目で大丈夫です。迷っている人は、面談で一緒に調べましょう。


